研究室
環境共生材料機能工学研究室
Biosustainable Environmental Materials Engineering
スタッフ
研究内容
社会、経済が環境と共生する持続可能性のある発展のためには、持続可能なイノベーションを起こせる技術の開発は近未来において必須です。このような観点から、バイオマス材料と環境と共生できるような機能材料開発により環境蘇生に適応した目指しており、特に石油代替となるバイオマス素材並びの廃棄物から環境に優しい機能材料を組み込んだプロセス開発を当研究ではおこなっています。また、学生参加型の産学連携での実用化を目指した先端的新技術を開発することで社会に貢献をするとともに、グローバルな展開も進めており、研究を進めながら学生のグローバルニズムの育成に努めています。
1. バイオマス材料や廃棄物を機能性材料に生まれ変わらせる研究
1-1. バイオマスセルロース・キチン材料、バイオマスプラスチックフイルムとその応用技術
(特に、生体親和性素材並びにドラッグ放出材料としての応用展開)
食品廃棄物のバガスやカニ・海老の殻からの石油代替バイオマス高分子フイルムへの展開。
バイオマス廃棄物から作出した皮膚再生セルロースゲルフイルム、繊維材料、
石油代替材料セルロースフイルム
1-2. 海藻由来の多糖類の化粧品保湿材、細胞親和性素材の評価と実用化応用
(保湿材クリームの開発など)バイオマス保水剤・化粧品材料、皮膚再生材料、生体適適合薬剤としての評価、研究。
色落ちのりからポルフィラン生理活性保水剤(保湿クリームに応用)と
子ねずみ皮膚細胞増殖例
1-3. 柑橘類廃棄物からのリモネン、ペクチン素材の機能材料
柑橘系香料・抗菌剤、バイオマスフイルム
1-4. 処理灰や土壌廃棄物のジオポリマーセラミックス
代替コンクリート・吸着材
残土、焼却灰からコンクリートや多孔性セラミックスの開発
2. 微生物を利用したバイオセルロース材料
おから等の廃棄物を栄養源とした微生物産生セルロース合成とそのナノセルロースの工業化への応用
食品廃棄物によるバクテリアでのセルロース合成とナノ材料評価
微生物培養液からの微生物産生セルロース(左)と食品乳化剤(右)への展開
3. 水や土壌、空気をきれいにする環境浄化技術
3-1. 水浄化技術
水浄化技術と閉鎖系魚養殖への実応用、ヒ素、重金属、放射性セシウム等の汚染水除去技術
3-2. 高性能空気清浄フイルター、土壌浄化・汚染物質固定化
4. エコ材料技術が関連した産学連携研究
バイオリアクター繊維
閉鎖系魚養殖:鹿児島の鰻(左 ) 新潟のます養殖(中)北海道のチョウザメ飼育(右)