大学院工学専攻 物質生物工学分野
Master's program
工学専攻 物質生物工学分野の特徴
当分野では、限られた種類の原子や化合物を、結合や相互作用などにより人工的に構造制御して、新たな材料を創り出す物質工学のアプローチと、複雑系で多様・多階層システムからなる生物の機能を工学的に活かそうとするアプローチの両者を学び、それらを融合・実践できる技術者の育成を目指します。
大学院では、物質科学・バイオテクノロジーに係わる知識の徹底的習得、研究プロジェクトへの参画による創造的研究の遂行、研究成果を国際的に強い印象で伝えるプレゼンテーション能力の養成等の項目に重点を置いた創造的教育を行います。さらに、情報技術を研究開発や生産プロセスの改革に活用し、未来の産業創造と社会変革の主役となる最先端材料の開発、環境、医療、介護、農業等の問題の解決に自ら挑戦できる実践的能力を備えた、国際的に活躍できる指導的技術者・研究者、社会の持続的発展に貢献できる人材の育成を目指します。
カリキュラムの特徴
社会から要請されている当分野における課題に対処し、未来の産業創造と社会変革の主役となる、持続可能プロセス、環境保全、ヘルスケア、脱炭素・エネルギー、エレクトロニクス、データサイエンスの幅広い分野に精通した技術者・研究者の養成を目指します。そのために、資源活用工学講座、生体環境工学講座、材料創成工学講座の3つの講座を設け、当分野における幅広い専門性を学べるようにしています。
当分野では、次の (1) ~ (5) の能力をもつ指導的技術者および研究者の育成を目標としてカリキュラムを構築しています。
- 原子・分子の概念に基づく新たな物質及び材料の設計、創製を通じてと、生命現象の理解を基盤とした生物機能の工学的応用を通じて、化学と生物学を基礎として電気・電子、情報技術、機械、バイオ、環境、医療、介護、農業等の広い分野で活躍できる物質生物工学の高度な専門性を有する。
- スクーリングによるケーススタディを通じて、物質生物工学に関わる基礎知識や既存技術を修得し、新材料や新プロセス、バイオテクノロジーへの高いイノベーション意識を有する。
- 国内外で幅広く活躍する物質生物工学分野の技術者・研究者として、創造的研究を推進する実践的能力を有する。
- 修士論文研究の成果を万人に伝えるプレゼンテーション能力を有する。
- 技術が社会に与える様々な影響について理解し、倫理的な判断ができる。
大学院では化学と生物の基礎を理解し、これに基づいてより高度な知識、技能を修得できるよう、講義、セミナー、特別実験を開講しています。特にセミナーや特別実験の開講に重点的に取り組んでおり、これらを通して指導的能力を兼ね備えた実践的技術者・研究者の育成を行うための科目編成、内容となっています。