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修士1年 野田大智さんが第24回生体関連セラミックス討論会 若手優秀研究発表賞を受賞

修士学生 野田大智さんが第24回生体関連セラミックス討論会 若手優秀研究発表賞を受賞

日本セラミックス協会 第24回生体関連セラミックス討論会において、ナノバイオ材料研究室(多賀谷 基博 准教授)に所属する修士1年生の野田大智さんが優秀発表賞を受賞致しました。

生体関連セラミックス討論会は、セラミックスの産業及び科学・技術の発展を目的とする公益社団法人日本セラミックス協会 生体関連材料部会が主催する討論会であり、2021年度に第24回大会が開催されました。日本セラミックス協会は、新物質、新材料、新機能素子への開発・発展につながるナノテクノロジーの基幹技術になっているセラミックスについて、無機・有機・鉱物・化学・物理・電子・土木・医療・工芸など広範な分野における情報交換の場を提供しています。本協会のうち、生体関連材料部会は生体と関連の深い材料におけるサイエンスとテクノロジーを対象としています。

受賞研究題目

α-TCPの加水分解に伴うポルフィリンの吸着・配向挙動の評価

受賞研究内容

私達の生体骨は有機分子であるコラーゲンと無機粒子である水酸アパタイト(HA)がカルボキシレートイオンを介して接合しています。α相リン酸三カルシウム(α-TCP)はCPの一種であり、生体骨主成分である水酸アパタイトへと転化することが知られており、骨セメントなどに用いられます。α-TCPを生体内へ導入すると最終的には生体骨へと置換されるため、α-TCPは生体内で加水分解する際にコラーゲンと接合しています。しかしながらα-TCPの加水分解に伴う有機分子との接合挙動は不明です。そこで本研究では、光吸収帯を有する有機分子であるα,β,γ,δ-Tetrakis(4-carboxyphenyl)porphyrin (TCPP)をα-TCPの加水分解中に添加し、加水分解反応の経時変化と光吸収帯の経時変化からα-TCPやHAの表面構造とそれに対応する有機分子との接合界面について考察しました。
 

 

関連リンク

ナノバイオ材料研究室(多賀谷 基博 准教授)
第24回生体関連セラミックス討論会ページ
公益社団法人日本セラミックス協会 生体関連材料部会ホームページ