学生・教職員の受賞

博士2年 劉 自振さん 日本セラミックス協会シンポジウム 学生優秀発表賞 受賞

エネルギー・環境工学専攻・博士2年の劉 自振さんさん（多賀谷基博 准教授 研究室在籍）が、日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウムの特定セッションにおいて学生優秀発表賞を受賞しました。

 
日本セラミックス協会は、新物質、新材料、新機能素子への開発・発展につながるナノテクノロジーの基幹技術になっているセラミックスについて、無機・有機・鉱物・化学・物理・電子・土木・医療・工芸など広範な分野における情報交換の場を提供しています。本協会のうち、生体関連材料部会は生体と関連の深い材料におけるサイエンスとテクノロジーを対象としています。
 

受賞研究題目

クエン酸含有ハイドロキシアパタイト粒子膜におけるナノ構造と細胞培養特性の関係性の解明

受賞研究内容

ハイドロキシアパタイト (HA) は細胞親和性に優れており，粒子膜はコーティング剤として応用されています．しかし，膜のナノ構造と細胞培養特性との関係性について報告がありません．そこで，本研究では， HAナノ粒子膜のナノ構造と細胞培養特性の関係性の解明を目的とし，均一な粒子合成法に基づきHA ナノ粒子膜を創製し，その膜上でタンパク質吸着及び細胞培養を行いました．具体的に，クエン酸 (Cit) のカルボキシレ ートイオンがHA核のCaイオンとキレート形成して粒成長する微粒子化法を利用し，Cit 分子が配位したHA (Cit/HA) のナノ粒子膜を創製し，ナノ粒子間の隙間 (ナノ空間サイズ) を制御し，ナノ空間サイズとウシ胎児血清 (FBS) タンパク質吸着状態の関係性を見出し，粒子膜のナノ構造が誘起する骨芽細胞様細胞の培養特性を解明しました．
 

関連リンク

日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウムのページ
ナノバイオ材料研究室（多賀谷基博 准教授）紹介ページ
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