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学生・教職員の受賞

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修士2年 木村 玲雄さん 日本セラミックス協会シンポジウム 学生優秀発表賞 受賞

修士2年 木村 玲雄さん 日本セラミックス協会 第36回秋季シンポジウム 学生優秀発表賞 受賞

物質生物工学分野・修士2年の木村 玲雄さん(多賀谷基博 准教授 研究室在籍)が、日本セラミックス協会 第36回秋季シンポジウムの特定セッションにおいて学生優秀発表賞を受賞しました。

 
日本セラミックス協会は、新物質、新材料、新機能素子への開発・発展につながるナノテクノロジーの基幹技術になっているセラミックスについて、無機・有機・鉱物・化学・物理・電子・土木・医療・工芸など広範な分野における情報交換の場を提供しています。本協会のうち、生体関連材料部会は生体と関連の深い材料におけるサイエンスとテクノロジーを対象としています。
 

受賞研究題目

微量塩素ドープ非晶質シリカ粒子の水和状態とタンパク質吸着形態の解明

 

受賞研究内容

非晶質シリカ粒子は生体毒性が低く食品応用などがなされていますが,タンパク質の吸着状態が未解明でした.タンパク質の吸着状態を解明・制御すれば幅広いバイオ・医療応用が期待できますが,従来の非晶質シリカはシラノール基密度が高いために,タンパク質を変性して吸着する問題がありました.そこで,本研究では,シラノール基密度の低い非晶質シリカ粒子に微量の塩素をドープして,シラノール基を失活させ,さらに生体液中のリン酸イオンの吸着による特異的な表面層を形成して,水和状態とタンパク質の立体吸着を制御することを狙いとしました.本発表では,塩素ドープ非晶質シリカ粒子表面における水和状態と抗体タンパク質吸着形態を評価し,高次構造を維持した立体吸着のための水和状態を評価・考察しました.その結果,微量塩素ドープに伴う水・異種イオンからなる表面層を形成でき,抗体タンパク質の立体吸着を実現し,粒子表面における表面層の形成が立体吸着に重要であることを見出しました.
 
以下URLから、日本セラミックス協会 第36回秋季シンポジウムにおいて公開されている本研究の予稿PDFをダウンロード頂けます。
https://msb.nagaokaut.ac.jp/wp-content/uploads/2023/09/yokou.pdf

 

 

関連リンク

日本セラミックス協会第36回秋季シンポジウムのページ
ナノバイオ材料研究室(多賀谷基博 准教授)紹介ページ
ナノバイオ材料研究室(多賀谷基博 准教授)ホームページ