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学生・教職員の受賞
awards
修士2年 赤木 桃果さん 第70回リグニン討論会 学生優秀ポスター賞 受賞
修士2年 赤木 桃果さん 第65回新潟生化学懇話会 奨励賞 受賞
物質生物工学分野 修士2年 赤木 桃果さん(政井英司 教授、上村直史 准教授、藤田雅也 助教 研究室在籍・奈良高専出身)が、令和7年11月6日~11月7日に三重大学 三翠ホールにて開催された第70回リグニン討論会にて学生優秀ポスター賞を受賞しました。
リグニン討論会は、1956年の第1回大会に始まり、2025年度において第70回を数えます。リグニン討論会は、2019年度からリグニン学会が主催として開催され、植物の主要細胞壁成分であるリグニン及び関連化合物に関する生物学的、生化学的、化学的、物理学的など、多様なアプローチによる研究成果を集約し、新規情報を関連分野全般に発信することを趣旨としています。本討論会は、リグニンをキーワードに知識・技術を集約し持続可能な開発或いは再生可能資源エネルギーの利用といった未解決の人類の課題に対して突破口を切り開くことを目指しています。
受賞研究題目
Sphingobium lignivorans SYK-6株におけるβ-1型二量体化合物の新規代謝システム
受賞研究内容
脱炭素社会の構築に向けてバクテリアの代謝能を利用し、植物細胞壁の主要成分であるリグニンからのポリマー原料化合物生産系の開発が進められています。Sphingobium lignivorans SYK-6株は、様々なリグニン由来芳香族化合物を分解し、機能性ポリマーの原料である2-pyrone-4,6-dicarboxylicacid (PDC)を生産可能です。当研究室では、SYK-6株におけるリグニン中のβ-1結合を持つ二量体化合物である1,2-diguaiacylpropane-1,3-diol (DGPD)の代謝系を解明してきました。
一方、共同研究者らの網羅的な遺伝子解析によってDGPD変換酵素遺伝子の転写を抑制する新規リプレッサー遺伝子が見出され、その制御下に新規の変換酵素遺伝子が存在することを示唆する結果を得ました。今回は、この新規の変換酵素遺伝子LdpZの同定と、LdpZが関与する新たなDGPD代謝システムを報告しました。発見当初、LdpZは1つの異性体のみに活性があると考えられていましたが、異種発現株の活性評価から、4つの立体異性体全てを変換することが示されました。また、既知の経路では複数の酵素が関わる反応を、1酵素で代替する可能性も示されました。

関連リンク
第70回リグニン討論会
微生物代謝工学研究室(政井 教授、上村 准教授、藤田 助教)紹介ページ
微生物代謝工学研究室(政井 教授、上村 准教授、藤田 助教)ホームページ