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学生・教職員の受賞

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博士学生 山田伊織さんがつくば医工連携フォーラム 研究奨励賞を受賞

博士学生 山田伊織さんがつくば医工連携フォーラム 研究奨励賞を受賞

つくば医工連携フォーラム2022において博士課程2年生の山田伊織君(多賀谷基博 准教授 研究室)が研究奨励賞を受賞致しました。つくば医工連携フォーラムは、産業技術総合研究所、農業・食品産業技術総合研究機構、筑波大学附属病院、物質・材料研究機構が開催を担当し、2009年から2020年まで毎年開催されています。2022年のフォーラムは、オンラインで開催されました。

受賞研究題目

光線力学療法を目指したメチレンブルー吸着ハイドロキシアパタイトナノ粒子の創製と光化学反応性の評価

受賞研究内容

メチレンブルー (MB) による光線力学療法においては、効率的な一重項酸素 (1O2) 生成が求められ、そのためにはMBをモノマーで固定化する必要があります。本研究では、合成時のP/Caモル比を変化させ、MBを吸着したハイドロキシアパタイト粒子 (HM) を創製しました。P/Caモル比の増加により、MBの担持量は増加し、HM表面のP–OHと吸着炭酸イオン量が低下しました。これらの結果から、P/Caモル比が高いとき、MBの吸着サイトであるリン酸イオンが多く露出し、粒子表面がより負に帯電してカチオンであるMBとの相互作用が増加していると考えられました。HMに吸着したMBモノマー量はP/Caのモル比が2.0のとき最大となり、このとき赤色レーザー照射による1O2生成量はMBモノマー量の増加に伴い増加し、レーザー照射によるHeLaがん細胞の細胞死滅効果が最大となりました。以上より、P/Caモル比の制御によりMBモノマー量を最大化することで細胞死滅効果を高めることができることが示されました。

 

関連リンク

ナノバイオ材料研究室(多賀谷 基博 准教授)
つくば医工連携フォーラム2022ページ