文字サイズの変更

検索したいキーワードを入力してください

NEWS

学生・教職員の受賞

awards



修士2年 大川 全さん リグニン討論会 ポスター賞受賞

修士2年 大川 全さん リグニン討論会 ポスター賞 受賞

物質生物工学分野・修士2年生の大川 全さん(微生物代謝工学研究室在籍・小山高専出身)が、令和5年11月9日~11月10日にアオーレ長岡にて開催された第68回リグニン討論会にて優秀ポスター賞を受賞しました。
 
リグニン討論会は、1956年の第1回大会に始まり、2023年度において第68回を数えます。リグニン討論会は、2019年度からリグニン学会が主催として開催され、植物の主要細胞壁成分であるリグニン及び関連化合物に関する生物学的、生化学的、化学的、物理学的など、多様なアプローチによる研究成果を集約し、新規情報を関連分野全般に発信することを趣旨としています。本討論会は、リグニンをキーワードに知識・技術を集約し持続可能な開発或いは再生可能資源エネルギーの利用といった未解決の人類の課題に対して突破口を切り開くことを目指しています。
 

受賞研究題目

Vanillate O-demethylase遺伝子の転写制御システム: VanRと共に転写を二重制御するPcaRの発見

 

受賞研究内容

脱炭素社会の構築に向けてバクテリアの代謝能を利用し、植物細胞壁成分であるリグニンからのポリマー原料化合物生産系の開発が進められています。これに伴い、バクテリアのリグニン由来芳香族化合物代謝系遺伝子・転写制御に関する知見の重要性が増しています。Pseudomonas sp. NGC7株は、主要なリグニン由来芳香族化合物であるバニリン酸などを単一炭素源として生育できるバクテリアです。NGC7株において、バニリン酸の脱メチル化にはvanillate O-demethylaseのVanA4B4が関与します。これまでに、vanA4B4の転写がGntR型の制御タンパクであるVanRによって制御されることを明らかにしました。一方で、これまでの実験結果からvanA4B4の転写制御にはVanRに加えて未同定の制御因子の関与が示唆されたことから、解析を続けた結果、今回新たにIclR型制御タンパクであるPcaRが、VanRと共にvanA4B4の転写を直接二重に制御していることを明らかにしました。
 

 

関連リンク

リグニン学会のページ
微生物代謝工学研究室(政井英司 教授、上村直史 准教授)紹介ページ
微生物代謝工学研究室(政井英司 教授、上村直史 准教授)ホームページ